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おんな北斎


2月7日に「おんな北斎」というテレビ番組が放映される。
これは江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の90歳を過ぎて画業を続けた裏にそれを支えた実娘・お栄の存在があったことを検証する番組らしい。

これについては昔から研究者の間では当たり前のように知られていたことなんだと思う。
売れっ子浮世絵師が工房のような形で弟子に仕事を手伝わせていたのは何も北斎に限ったことではなかった。
そんな中で、出版社であり広告代理店である版元は、これぞと思う無名の絵師がいればバックアップして売れっ子に育てたこともあったようだ。商才に長けた版元はプロデューサーや編集者としての多才な能力を有していたのだ。

話が逸れたが、お栄はあくまで裏方として絵を描き続けたが絵師としての能力は極めて優れていたとされる。
そんなお栄を主役級に描いたのが杉浦日向子さんの「百日紅」。
不器用な生き方しかできず、女性としての幸せを求めることもしない、不器量で地味な女性として描かれる。
版元が独立した仕事を進めても、なかなか云とは言わない。
頑固で一途だが、飄々とした一面も見せる。
お栄は一度嫁いだが出戻ったと記録が残っているらしいが、杉浦さんは婚期を逃した娘として描いている。
ひそやかな恋情や、女性としての葛藤、北斎や家族との絆も描かれている。
江戸のゆったりとした時間の流れも感じられ、杉浦作品では1、2を争う傑作だと思う。

私は今では手に入らなくなった単行本と文庫の両方を持っている。
文庫の方は収録が2話多いが、単行本は装丁・紙質などが気にいっており、今でも時々手にとる。

杉浦さんの傑作といえば「百物語」もすばらしい。
これも単行本と文庫とを持っているが、昨年新しい装丁で再販されたようだ。
百物語 上之巻百物語 下之巻
うん、これはかっこいい。
欲しいかも。

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