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親鸞

新聞小説「親鸞」がおもしろくて、自分の中で中世史ブームが起きている。

私の場合「中世史」と言っても表日本史ではなくて裏日本史なので、今のところ裏日本史を書いている「親鸞」は刺激的だ。
まず、浄寛という人について調べたところ、この人の記録は確かにあるらしい。
信濃の豪族の出という説があり、出家したり、木曽義仲とともに平家追討に貢献したり、その後比叡山で親鸞と出会い、親鸞が越後に流された際には同行していると言われている。
ただ、名前がくるくると変わっていて、ほぼ同一人物とされているようだ。

今は手元にある関連本を読み返している。


●鬼がつくった国・日本
まさに裏日本史!
権力者たちと「鬼」~要は権力に敗北した者や社会の周辺に排除された者~との関係が書かれている。
「鬼」たちは巨大なネットワークと特殊技能を持ち「闇」の勢力を形成。
独自の思想や文化を育み権力に対抗することもあった。
権力者たちはそれを恐れる一方で、「鬼」という仮想敵をつくることで国家を維持し、時にはその力を利用さえしていた。
天皇と非農業民の関係、「鬼」と真っ向から戦った織田信長、「鬼」を懐柔しようとした豊臣秀吉、「鬼」を封じこもうとした徳川家康の考察もおもしろい。
小説「親鸞」に出てきた「白河の印地打」も登場。
対談形式。

●異形の王権
「親鸞」では登場人物の身なりが細かく描写されていることがあるが、この本では「異類異形」と呼ばれ卑賤視された人々の特異な衣裳が紹介され、その背景が語られている。
牛飼童や飛礫(印地)にも言及している。
学術的な内容で読みにくいものの、じっくり読み込むとハッとする考察が随所に見られる。

●芸術新潮
1998年4月号「蓮如、何者ぞ!」。
浄土真宗・開祖の親鸞の子孫・蓮如。
本願寺のサラブレッドかと思いきや、長男とはいえ身分の低い女性の子供に生まれ、父の正妻にも男子が生まれたため苦労もあったようだ。
リーダーの優れた資質を持っていた蓮如は、比叡山の妨害に屈することなく広く布教活動し門徒を増大させる。そして衰退していた本願寺を立て直した。
蓮如500回忌記念とあって中身が濃く、日本最大の仏教教団の礎を築いた蓮如の人生を知ることができる。
この方、五人もの奥さんがいたことも興味深い。

●とねと鬼丸
時は室町末期、越前の山里に生まれ育った少女・とねは父と継母と暮らしている。
亡き母は女猿楽の名手で、かつては京で活躍したこともあった。
いつか母のようになりたいとの夢を胸に、貧しい暮らしや継母の冷たい仕打ちに耐える日々であったが、ある日片耳のない少年・鬼丸と出会う。
「京へ行き日本一の悪人になる」と豪語する鬼丸ととねは、数年後京で再会する・・・

生まれ持った美貌と踊りの才能で「日本一の女猿楽となって天下人の前で踊りたい」と野心を抱くとねが蓮如と出会うことで人生観を変えていく。
そんなとねを愛してしまった鬼丸の人生もまた変わっていく。
戦乱が続き荒廃した京の都。
悪党がはびこり、河原に屍が重なり、それでも行き場のない貧しい人々が河原で夜を過ごさなければならない。
そんな中で庶民は信仰を心の支えに生きる。

「芸術新潮」と併せて読むと時代背景がわかりやすい。
児童文学の範疇にとどまらない深みのある歴史小説。


●酒呑童子の誕生
●山の民・川の民



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