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デッドマン スペシャル・エディション [DVD]

イレイザーヘッド デジタル・リマスター版 [DVD]

近頃はストーリー云々より映像で楽しむ映画にばかり興味が行く。
感情にうったえかけるものより脳味噌をぐらぐらと揺さぶるようなもの。
モノクロは今の時代に見ると刺激的だ。

「デッドマン」はもともと好きな映画。
前はジョニー・デップ目当てで見たが、イギー・ポップに惚れてからは見てなかったのでDVD購入。
ジム・ジャームッシュの映画の中でもこの作品と「ダウン・バイ・ロー」は特によろしいんじゃないかと。
ジョニーのアップが何度も出て来るがモノクロの映像がジョニーの目の美しさを強めて印象的。

それにしても、これぞ死出の山路か。
主人公が蒸気機関車で西部へ向かう冒頭からすでに死出の旅は始まっていたのだ。
インディアンの死生観もそのうち勉強してみねば。
そして今更ながら「これは西部劇でもあったのか」と気がついた。


デヴィッド・リンチの「イレイザー・ヘッド」。
万人に受け入れられる映画ではないものの、よく‘悪夢のような’と表現されるシュールな映像にファンも多い。
ホラー映画という意見もあるが私はホラーだとは思わない。
‘映画’という‘映像’というアートの一種だと思っている。
怖いことは怖い。
リンチは意識的に見る人の不安感や違和感を掻き立て、一方で‘意味’を容易に理解できない(理解させない)作品作りをしている。
単純に‘怖い’のではなく、なにかもっと人間の精神の根源的なところに刺激を与えてくる映画である。

とは言っても、ビビリの私は家にDVDを置く度胸がないので動画を見るのだけど。
大きな画面であの赤ん坊は見なくていいや(苦笑)

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リマスター

最近、昔見た映画や‘カルト’と呼ばれる映画が次々とリマスターされて気になります。


アレハンドロ・ホドロフスキー DVD-BOX
いやぁ、BOXだと高い!
単品販売もあるからそっちの方がいいかなぁ。


ボーイ・ミーツ・ガール&汚れた血&ポンヌフの恋人 DVD-BOX~レオス・カラックス監督 “アレックス三部作” ~ [DVD]
これも「ボーイ・ミーツ・ガール」だけでいいんだけど。
フランス人の顔って苦手なのに、その不思議な顔がどうもクセになる作品。
二十歳くらいで見てすっかり昔の映画だと思い込んでいて80年代の映画だと後で知った。


いいかげん、グリーナウェイもリマスターでも何でもいいから再発してくれないかな。
それ以前に「プロス・ペローの本」は何でDVD化されないの?

KENNETH ANGER

何年も前から気になっていた監督作品をとうとう入手した。

ケネス・アンガー、実験映画の巨匠・・・なんだそうだ。
実験映画ってよくわからないけど、言葉の通り実験的な表現方法で作られた映画なんだろうね。
アングラとか前衛的ってやつですか。
短時間の作品というイメージがある。
アンガー氏の作品も長くて38分ほど。
なのでコンセプトはあってもストーリーはあるようなないような作品も多いようだ。

アンガー氏は1927年(1930年説もあり)生まれのアメリカ人で現在も現役の様子。
Wiki等によれば9歳から映画を撮り出し、現存する最古の映画は17歳の時に撮影された「Fireworks(邦題:「花火」)」。
作品はアンガー氏自らが焼き捨てたものも含め多くが消失している。
魔術師と呼ばれる神秘主義者(トートタロットで有名)のアレイスター・クロウリーの信奉者で、オカルト色の強い作品が多い。

mlc
さて、実験映画となるとやはり一般的ではなくDVDも輸入盤ばかり。
この人の作品の場合バックミュージックだけで台詞はないのでその点問題なしと思ったら、Amazonで取り扱いのあるものはリージョン1のみ。
なんとかUK盤を見つけたがブルーレイだった。
一瞬焦ったものの家族がPS3を持っていたことを思い出し購入。
なかなかPS3を借りることができず半月も寝かしていた。

「Magick Lantern Cycle」。
内容はここに詳しく紹介されている。
今は動画サイトでも作品の一部を見ることができるので主要な作品はすでに見ていたものの、アンガー作品は映像の美しさが秀逸。
大きな画面で見るに越したことはない。
とにかく優美。とにかく意味がわからない(笑)
サイケデリックともいえる鮮やかな色彩が踊る「Inauguration of the Pleasure Dome(快楽殿の創造)」はわからないながらも目が離せない。
月に憧れ天に向かって必死に手を伸ばすピエロが微笑ましい「Rabbit's Moon」もお気に入り。

Shall We Dance?

猛暑が続いています。
ここまで暑いと外に出るのも危ないので、肌がじりじりするような天気の日は冷房を効かせて部屋にこもります。
そこで今日の友。

‘欧米から見たアジア’という共通点のある昔の映画を2本。
まず「王様と私」。

ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したもので1956年にアカデミー賞を受賞した名作。
時は19世紀半ば。シャム王国(現在のタイ)の王宮に家庭教師として招かれたイギリス人女性・アンナと王が衝突を繰り返しながら立場や文化の違いを超えて互いを理解し心を寄せていく物語です。
ミュージカルが嫌いな私には「歌長いよ」という場面もあるけれど、歌で王の苦しい立場や悩み、さらには民衆への思いをさりげなく表現しているところは評価したい。
さらにこの王様はよい父親でもある。

あとは劇中劇がすばらしい。
この舞台の美術担当者はよく勉強していてアジアの美意識をうまく伝えていると思う。
「Shall We Dance?」をバックに王とアンナが踊るシーンは印象的といえば印象的なんだけど、あまりに色気がなくて(苦笑)
むしろ、客人へのもてなし方を王がアンナに相談するところで二人の顔が自然と近づく場面の方がドキドキしました。

続けて「皇帝の鶯」。

チェコの人形アニメーションの巨匠イジィ・トルンカの1948年の作品。
もうこれはアニメーションを超えた芸術です。
中国の少年皇帝が主人公。
絶対権力者である少年皇帝は物質的に恵まれ、すべてが自分の思うようになり、周りの大人たちは皇帝の顔色をうかがうばかり。
だけど決して心は満たされていない。
毎日の生活は時間で区切られた単調なもので、皇帝に本当の自由などないのだ。
そんな皇帝が美しい声で歌う小さな鳥の存在を知る・・・

この物語も美術センスがすばらしい。
トルンカは豊かな想像力と美意識で中国の皇帝の宮殿という見知らぬ世界を神秘的に描いている。
人形アニメらしいユーモアも満載。

それにしてもどれくらいの手間と時間をかけて作られたのだろう。
1コマを撮るたびに人形を少しずつ動かすわけでしょう。
気が遠くなるような作業。
あの川本喜八郎さんがトルンカに師事していたというからこれまたすごい。

ジョニー・デップといえば・・・

ジョニー・デップがナレーションの映画「When You're Strange:A Film About The Doors」も楽しみ!
そう60年代末に活躍したアメリカのロックバンド・The Doorsのドキュメンタリー映画です。
今年、一般公開のはず。
日本での公開はいつかなぁ。
公開するよね?


アリス・イン・ワンダーランド

ジョニー・デップ出演の映画「アリス・イン・ワンダーランド」が気になります。
なんといってもジョニーとティム・バートンのコンビなのでこってりとしてアヤシイのは間違いなく、キチガイ沙汰の色使いも楽しみ。
ジョニー演ずる帽子屋はアリスの中でも特に好きなキャラなのでジョニーの怪演に期待してます。
設定としては「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の続編といったところ。
アリスがお年頃に成長してます。

キャプチャという手法のアニメの一種なんですね、これ。
最近の映画は実写とアニメやCGとの合成が違和感がなくてスゴイ。
でも、日本の怪獣映画や特撮の方がおもしろいのはナゼなんでしょうね。

前にも書いた記憶がありますが、私は子供の頃に母親から「不思議の国のアリス」の子供向けの本を買ってもらって依頼のアリス馬鹿です。
そのシリーズは最後に親に向けた解説のページが割かれていて、アリスの場合物語が生まれた背景が書かれていました。
そこにあったテニエルの挿絵に魅了され、中学生の頃に原作に忠実な翻訳本を買いました。
もちろんテニエルの絵が入っています。
続編の「鏡の国のアリス」はたまたま父が見つけて買ってきてくれました。
マーチン・ガードナーの注釈が事細かについているのだが、これがおもしろい!
‘鏡’の方では相対性理論についてやチェス盤を示しての物語の展開を説明しています。
英語だからこそわかる言葉遊びについても解説があって、原書を読むきっかけになる人もいるかもしれません。
私は一時挑戦しました。挫折しましたけど・・・

ヤン・シュヴァンクマイエル アリス [DVD]不思議の国のアリス 1903-1915 [DVD]
数あるアリス映画でマニアックなものといったらこの2本!
ヤン・シュヴァンクマイエル版はシュール。
チェコが生んだ鬼才ヤン・シュヴァンクマイエルの他の作品の評価を見るとグロい、ブラック、悪趣味、えげつないとすごい誉め言葉(笑)ですごーく興味アリ!
特に「ファウスト」は人形アニメが気になるなぁ。

ホルテンさんのはじめての冒険



ホルテンさんのはじめての冒険」は、2004年に見た「キッチン・ストーリー」と同じノルウェー出身のベント・ハーメル監督作品。

ノルウェー鉄道のベテラン運転士オッド・ホルテンさんは仕事一筋40年。無遅刻無欠勤。
一人暮らしの生活はすべて仕事中心で、一切時間に狂いのない判で押したような同じ毎日。
そんなホルテンさんも定年を迎えることとなる。
無表情で無口なホルテンさんが定年をどのように感じているのかは感じ取りにくいのだが、平穏理に終わるはずの勤務最終日に遅刻をしてしまう。
それがホルテンさんの人生に変化が起こる最初の一歩となることをホルテンさんはもちろん知るよしもない。
今までの生活リズムとは違う生活を始めたことで、ホルテンさんは思いもよらぬ状況に陥ったり、そこから新しい人との出会いがあったりする。

最初は否応無く巻き込まれている雰囲気であるが、穏やかな表情でそれらの出来事に対応するホルテンさんを見ていると変化を楽しんでいるような気がしてくる。
しかし、ホルテンさんがふと気づくのは「老い」や「死」であり、過去の後悔である。
自分を見つめなおし、新たな人生に向かってホルテンさんはある行動を起こすのだが、無表情・無口のホルテンさんから彼の心情の変化を読み取ることが私には少々難しく、正直、私は「癒される」「勇気をもらえる」「背中を押された」などという前評判のような感想は得られなかった。
ホルテンさんの真面目で実直な性格は好感が持てるが、だからといって他人の家に勝手に入ったりする行動と彼の人間性が私の中でどうしてもつながらない。
ホルテンさん、堅物のような風情でいながら、やることはなかなか大胆だ。
まぁ、そこが「ドラマ」なわけだけど。

ホルテンさんがたびたび足をとめるケーキ工房(?)の情景も何を意味するのかわからなかった。

ここずっと年輩の人が主人公の映画ばかり見てきた。
年輩の人の物語は何だか終りがさびしいのだが、どこか老いのさびしさを感じさせつつも、誰にとってもわかりやすい幸せにホルテンさんが向かうラストにホッとした。

マルタのやさしい刺繍



スイスの山間の小さな村。
豊かな自然に囲まれた、のどかで美しい村である。
村落の中心に教会が立っている様子が、このコミュニティーの姿を象徴している。

80歳のマルタは、夫に先立たれ生きる気力を失っていた。
女友達は心配し、何とかマルタを元気付けようとする。
この4人の女性の設定がおもしろい。
マルタの息子・ヴァルターは教会の牧師。ハンニの息子・フリッツは保守政党の党員で村での発言権が強い。
リージは未婚の母で、保守的なこの村では浮いた存在。
フリーダの身の上は語られないが、元社長夫人のお金持ちで老人ホームに一人入っているらしい。ただ、老人ホームの誰にも心を開かず孤独な様子。

マルタは独身時代は縫製の仕事をしていた。
当時の夢は‘パリのシャンゼリゼ通りに自分が仕立てたランジェリーの店を開くこと’。
結婚を機に仕事を辞めて家庭に入り、その夢もすっかり昔のものになっていた。
ひょんなことから、その夢を思い出したマルタ。
リージに背中を押され、その夢の実現に向けて動き出す。
だが、友人であるハンニとフリーダはマルタの突然の行動が理解できない。
当然、ヴァルターは猛反対。
女性たちでさえマルタを白い目で見る。
さらに、村の秩序を重んじるフリッツは様々な妨害を仕掛けてくる。

マルタは何度も挫けそうになるが、チャレンジする気持やそこから得られる喜びを諦められない。
そんなマルタの頑張りが最初は批判的だった友人たちの心も動かしていく。
ハンニとフリーダの思い切った行動とアイディアが窮地を救うのだが、その過程がコミカルに描かれる。そして彼女たちの熱意に男性たちもいつの間にか巻き込まれていく。
背筋をぴんと伸ばし、きらきら瞳を輝かせるおばあちゃんたちは、とても勇ましく、そしてかわいらしい。

この映画には様々なメッセージがある。
受け取り方は人それぞれだろう。
私には「女性たちよ、変化を恐れるな!あなたを輝かせるのはあなた自身よ!」という女性への応援歌のような映画に感じた(監督は30代の女性監督である)。
大人の女性に見てほしい、元気をもらえる良質の物語である。



先日のインドアートの女性たちのことが思い浮かんだ。
抑圧的ともいえる社会の中で、伝統的な絵画の技術を自立への手段として選んだ女性たち。
今でこそ、その芸術性が世界で認められているが、道を切り開く苦労は並大抵のものじゃなかっただろう。
日本でも古い価値観に縛られている女性は(男性も)まだまだいるけれど、宗教が絡む国ははるかに大変だと思う。
こうして好きなことができる環境に感謝しなくては。

胡同の理髪師

fu-ton
胡同(フートン)の理髪師」を観て来た。
北京の下町に暮らす床屋のチンおじいさんが主役だ。
チンおじいさんはプロの俳優ではない。93歳の現役の理髪師だ。
この物語はチンおじいさんの日常をドキュメンタリータッチに描いたフィクションであり、おじいさんは素人ながら立派に‘チン老人’を演じている。
おじいさんのお得意さんたちの役も本物のご近所さんだ。
映画の中で、老人たちは等身大の北京の下町の老人を演じ、それは彼ら自身の姿でもある。
日々変化する北京で、まるで時代から取り残されたように毎日同じ生活を繰り返すチンおじいさんの心温まる、そしてすこし寂しい物語。
【“胡同の理髪師”の続きを読む】

これから観たい映画

http://futon-movie.com/
「胡同の理髪師」
新潟ではシネウインドで8月2日から上映。
これは観なくては。

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